コンビニで取得した証明書は使用できるのか?

Q:登記手続きに、コンビニで取得した戸籍、住民票や印鑑証明書を使用することができますか?

A:可能です。ただし、一部の登記手続きでは役所の窓口発行のものに限らせていただく場合があります。


コメント

個人番号カードを発行することにより、コンビニで戸籍、住民票や印鑑証明書を取得することができます。

コンビニで取得した証明書にも、市町村の窓口で発行されたものと同様の証明力があるとされています。

市町村の窓口で発行される証明書は、各市町村ごとの専用の用紙に印刷されるため外観から原本である事が確認できますし、コピーすると「複写」などの文字が浮き上がる加工がされています。
しかし、コンビニ証明書は、市町村の窓口で取得する場合と異なり、A4サイズの普通のコピー用紙に印刷されて発行されるため、これが原本かどうかは人間の目では直接判断することができず、確認のためには特別な方法が必要になります。

そのような理由から、コンビニ証明書の利用はまだ登記実務に普及していないのが実情ですが、当事務所においては、コンビニ証明書の原本性・改ざんの有無を確認する設備を整えておりますので、手続きの際にご利用いただくことが可能です。


(R3.5.29追記)
コンビニ証明書を登記申請に添付したが、法務局で有効な証明書と認められず、改めて市町村窓口発行の証明書を取得し直さなければならない事例があった、
との情報を得ました。

上記を踏まえ、後日やり直しが許されない場面(融資が関わる取引など)では、依頼者様のリスク回避のため、コンビニ証明書のご利用をお断りする場合がございますので、ご理解ご協力をお願い致します。